August 3, 2011
ラス・メニーナス
ディエゴ・ベラスケス
プラド美術館蔵
17世紀頃、スペインの画家ベラスケスによって描かれた「ラス・メニーナス(女官たち)」
それから約300年後の20世紀頃、同じくスペインの画家で、おそらく世界一有名な画家ピカソが一番尊敬していたといわれる「ラス・メニーナス」をサンプリングして描いたピカソ版「ラス・メニーナス」
連作で58枚描いたと言われています。
一見、違う絵に見えても実は、すべて「ラス・メニーナス」です。
右端の犬が・・・か、可愛い。笑
2006年夏、スペインに1ヶ月ほど滞在し、いろんな美術館を回りました。その中でベラスケスの「ラス・メニーナス」が所蔵されているプラド美術館で、確かピカソの企画展がやっていて。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」が展示されている、ずっと向こうの部屋にピカソの「ラス・メニーナス」がありました。が、ベラスケスの「ラス・メニーナス」を観て、180℃振り返った位置にちょうどピカソの「ラス・メニーナス」が飾ってあり、にくい演出だな、と思った記憶があります。気付く人しか気付けない、という。
絵画も知識があるのとないのとでは、断然楽しみ甲斐が違います。こうやって観ると面白いでしょ?
ちなみに、これも「ラス・メニーナス」
スペインのファッションブランドLOEWE(ロエベ)のネクタイの柄なんですが、よく見ると「ラス・メニーナス」なんですよ!