June 30, 2010

自己を心地よい方法で表現する

なにげなく、本屋で「絵画の見方」のような本(タイトルは忘れてしまいました)をパラパラと立ち読みしていると、なるほどー!というか、はっとさせられるようなことが書いてありました。

画家というのは、誰かのために絵を描いているのではなく、自分を表現するために絵を描いている。

ピカソは「泣く女」を描いた。ドラ・マールの父が亡くなった時に見た彼女の涙に衝撃を受けて、その気持ちを表現したかった。鑑賞者が観て幸せになれるような絵を描いていたわけではない。


モンドリアンは赤、黄、青の3色と白と黒で、線と四角を使って絵を描いた。こういう絵しか描けなかったから、こういう絵を描いたのではない。


上手く描けるから、上手い絵を描くのではなく、上手く描けないから、抽象画を描くのではない。
現にジャクソン・ポロックはもともと具象画家だったのだ。抽象的な表現が一番しっくりくるから、それで自己表現をしている。


自分が一番心地良いと思う表現方法で自分を表現すれば良いのだと思いました。
わかってはいたはずですが、一流はこれしか描けないから、これを描いているというわけではないのだということをもう一度再認識しました。

上手な絵(というと語弊を招くかもしれませんが)というか、写実的な絵というか、普通にわかりやすい絵というのは、どんな人が観ても、理解されやすい部分があると思うのですが、それを描けるのにあえて、アブストラクトに表現したり、キュビズム的に描いてみたり、というのが、その、すごいなと思ったわけです。
こう、まさに心地良い自己表現を100%しているのに、観るものに媚びていないのに、結局それが受け入れられているというのは、すごいことなのでは!?と思ってしまいました。

June 29, 2010

RUBENS DRAWING


ルーベンスの素描集を購入しました。
44ページ全て鉛筆やチャコールのドローイング集です。

ひとつの作品を創るのに、何百もの習作を描きます。これを見るのがけっこう勉強になるのです。

ためしにそのページに載っていた子供の顔のドローイングを模写してみたのですが、見ているだけよりいろいろな発見があって、驚きでした!

輪郭ひとつにしても、凹凸があり、このへっこみはどうしてここなのかとか、影のつけ方とか、描いてみてはじめてものすごく頭に残りました。

なるほど、模写は勉強になると言うけれど本当ですね。

June 28, 2010

SEX AND THE CITY 2


観ました。

ドラマ時代からの大ファンで、もちろん映画1作目も観ました。その時は号泣だったんですが・・・。

SEX AND THE CITY 2は、ごめんなさい。かなり期待はずれです。
ドラマがめちゃくちゃおもしろかったのは、恋愛や結婚や仕事に悩むリアルな30代の独身女性を描いていたから。そこに感情移入できたし、共感できた。

SATC2は、みんな落ち着いちゃってて。ストーリーも一体何が言いたいのかわからなかった。。。

でも、本当にドラマシリーズは名作だと思います!

キャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロット。
私はキャリーとサマンサとシャーロットの面をそれぞれ持っていて、すごく共感できます。自分と一番遠いキャラはミランダかな。

June 24, 2010

AFRICA


アフリカのファッションを参考に絵を描いてみました。

すっごくかっこいいんです。大地、空、木とか自然のにおいが漂ってくるようなテキスタイルのパターンや大胆なデザインのファッションにインスピレーションを受けました。

June 21, 2010

FABER CASTELL


画材の中で、一番仲良くやってるのは鉛筆です。

愛用はファーバーカステルで、柔らかすぎず、かたすぎず、本当に使いやすいです。Uniは柔らかいので、Hよりかたいレベルの鉛筆を使う時に時々使用します。ステッドラーは逆にかたいので、2Bより柔らかい鉛筆を使う時に時々使用します。

絵を描くのには、8Hから8Bまで、すべてのレベルの鉛筆を使うのですが、だいたい主に使うのは3B~5Bくらいが多く、早いときで1日で短くなってしまいます。8Bは特にヘリが早いです。

私は鉛筆を長めに持つのが好きなので、鉛筆補助軸(エクステンダー)をはめて、長い鉛筆をもっと長くして持ちます。通常エクステンダーは短くなった鉛筆を最後まで使うために作られたものですが、短くなった鉛筆をエクステンダーにはめても短すぎて描けません。

この短くなってしまった鉛筆たち。最後まで慈しんで使用するためのエクステンダーもはめられず、何かいい方法はないかしら?と考える今日この頃です。

June 20, 2010

金箔 KIMPAKU

現在制作中の作品に金箔を貼りたくて、金箔貼りを教えてもらいに行きました。
金箔は、とっても繊細で薄さは1ミリ以下です!
脂ギッシュな手が触れたらいっかんの終わり。悪戦苦闘でした。

先生と一緒に貼ったら上手く行ったのだけど。。。
家でもう一度自分でやってみることに。

準備するものは
・金箔
・箔はさみ
・バレン
・椿油
・ベビーパウダー
・金箔接着剤
・お皿


1.金箔接着剤をお皿に入れます。接着剤はすぐ乾いてしまうので、すばやく塗っていくのがポイントですが、リンシードオイルを加えることによって、乾燥を遅らせることができるそうです。


2.貼りたい箇所に金箔接着剤を塗ります。


3.金箔はこんな感じで包まれています。


4.バレンに椿油をたらしてなじませます。


5.金箔を扱うときはベビーパウダーを手につけます。


6.箔はさみで金箔を持ち、接着剤を塗った箇所より大きめに金箔を置きます。そして手で押さえます。


7.乾いたら、刷毛や柔らかいブラシでささっと金箔を落とすと、接着剤の部分だけに金箔が残ります。


あまり美しくない出来ですが。。。練習なので(笑)
金箔は10cm四方の大きさで、そのまま画面に整然と貼っていくというのもなかなかテクがいるんですよね。画面につけるともう動かせないし、きちんと垂直に貼るのって難しいんですよ。

こういうふうに形で切り取るのも細かすぎると難しいのですが。

金箔を貼る前に、要領は同じなので、銀箔で練習しましたけど、銀箔もなかなか綺麗です。ただ、金箔は100年たっても同じようにキラキラしてますが、銀箔はどんどん酸化していき、1年後には同じようなキラキラは見られなくなります。

そこで、銀箔をはじめから酸化させてそのかすれ具合を楽しむやり方もあるようで、来週やりにいきます。どんなふうになるのかというのは、経験があっても予測不可能ということで、そういうのも楽しいなと思います。

銀のまま保ちたい場合は、上からニスなどを塗り、空気に触れさせないようにすれば大丈夫だということです。

新しいことを吸収してますますアートの幅が広がりそうです。
お盆明けから1ヶ月、とあるバーで展示をする予定です。そこでは、新しい作品を出す予定です。南国、アフリカ、ラテン、そんな感じの雰囲気のテーマで金箔も使ってみようと思っています。

展示の詳細は決まり次第、ブログかホームページにて報告いたします。

石膏をオイルで描く

前回の続き。


10時間くらい描いていたのですが、油絵はやめ時がわからなくて困ります(笑)

June 16, 2010

愛とは?

ART
生きる喜び
かけがえのない美

SCIENCE
性ホルモンの分泌によって引き起こされた
興奮状態

SOCIETY
集団の絆を強めるもの

CULTURE
普遍的にみられる対人的な情熱・愛着

June 15, 2010

You chose your life

根源的な問題は、芸術家としての自己を育むべきか、
あるいは社会的な自己を確立すべきかという葛藤、
そして、いま最も直接的な願望を満たすべきか、
あるいは遠い将来の展望に基づいて決断を下すべきかという葛藤であった。

June 14, 2010

GEORGIA O'KEEFFE


ジョージア・オキーフの自伝書
「崇高なるアメリカ精神の肖像」を読んでいます。

この本には呼ばれた感がありまして。

数ヶ月前から、やたらとジョージア・オキーフに関するものが自分の生活に頻繁に現われて。
例えば、図書館で借りた本に、たまたまジョージア・オキーフに関する記事が載っていたり(2、3度はあった)、資料集めのために見た、古いVOGUE誌の宮沢りえのインタビューでジョージア・オキーフの名前が出てきたり。やたらと、あのおっきな花の絵が目の前にチラチラと現われたりですね、オキーフが呼んでいた?笑


Red poppy 1927

そして、なにげなくJoshuaさんのブログを読んでいたら、ジョージア・オキーフの自伝書について紹介してあって。

もう絶対読みたい!って思いました。

まだまだ読み始めですが、面白いです!素敵です。
大好きなニューヨークのことも書かれているし、ワクワクして早く先へ先へ読みたいのですが、けっこうなページ数ですわ。。。でもこの本のおかげでいつもの読書タイムが楽しみになります。

表紙にもなっている、スティーグリッツとの写真も素敵過ぎます!

現代アートからはかなり遠ざかっていた私ですが、ぐぐぐーっと吸い込まれるようなオキーフの絵、すごくいいです。ていうか、かなり好き。


cow skull with calico roses 1931

June 13, 2010

インプリマトゥーラで石膏を描く

今日は石膏で油絵の練習をしました。

まず、鉛筆で石膏をデッサンします。


次に鉛筆でデッサンしたものをスプレーでコーティングし、インプリマトゥーラをします。インプリマトゥーラとはダヴィンチなどが愛した油絵の技法です。

褐色の透明絵の具をのせて明暗をつけていくやり方で、油絵の一番はじめのレイヤーとなります。
もちろん、インプリマトゥーラを使わず、直接描いていく人もいると思いますが、私はこの技法がかっこいいいので、好きです。

ちなみにダヴィンチがインプリマトゥーラのまま残した絵画はAdoration of the Magiというこちらの作品です。


ダヴィンチの作品の後に私の習作が来て、恐縮ですが、インプリマトゥーラをした石膏デッサン。


そして、上にチタニウムホワイトをのせていきます。


石膏の固さや雰囲気などを表現できればよいな、と思いますが今日はここまで。

June 11, 2010

calling

ライフワークとは、神様からのcalling(コーリング)とも呼ばれ、自分がそれをしていて心からウキウキ、ワクワクすることとか、人からほめられたり、もっとやったら、とか言われたりするようなことでそれをどんどん追求していくことで、どんどん違う世界にいけてしまうというようなものです。

私のライフワークはまさに「絵を描くこと」であり、これは信じて疑うことのない事実であります。
私はヨガをやったり、マクロビオティックや有機野菜の栽培に興味があったり、洋服をつくったり、ダンスをしたり、英語の勉強をしたり、詩を書いたり、いろいろなことをやったりするのですが、どれもこれも「絵を描くこと」に優るものはありません。



最近お嫁にいった、「ミセス・イタリー」です。
こちらをアレンジしてご依頼主さまの名刺をデザインをしました。

高貴なミドルエイジのマダム。夏木マリさんやオードーリーヘップバーンが好きだというご依頼主さまからの要望でこのような女性を描かせていただきました。

お客様に気に入っていただけるまで、何度もデザインをあげては、女性を描き、描き。
最後にOKが出た時には、喜びもひとしおでしたね。

これだからやめられない。
好きなことだととことんやれます。