ジャクソン・ポロックの回顧展に名古屋の愛知県美術館まで行ってきました!
これは、これはポロックファン必見の展示会です。
ポロックといえば、
こういった、ポーリング技法(流し込み)によるオールオーヴァー抽象画が有名です。
これは、絵画というか、その色や絵の具そのものの生きている形を表現しているような・・・。
しかし、この回顧展では、この画風にいたるまでの具象画や、彫刻の作品なども観ることができます。
ポロックのアトリエを原寸大で再現しているものも展示されており、鑑賞者は靴を脱いで自由に入ることができます。
とにかく、破天荒で大胆、そして自由。といった印象を持ちました。
しかもピカソに対して「くそ!あいつに先にやられた!」とか大胆発言しているところも彼の魅力かも。笑
飲酒運転の事故で享年44歳。若い愛人とビールを飲みながら猛スピードで車を運転していたらしいです。
このような抽象画は、次々に真似して描いている画家もいるようですが、それでは全く価値がないような気がしてます。彼の場合これのパイオニアで発表時は「カオスだ」「絵画ではない」と批判を受けまくったそうな。
晩年の作品は、このオールオーヴァーの抽象画があまりにも売れたもんだから、この先これを越えるためにどうすればいいのか?ということで相当悩んだらしく、抽象画からまた徐々に具象を表現している作品の展示もありました。これは、かなり悩んで描いてるなーっていうのが鑑賞者の私にも伝わってきたのでした。
とかく、ポロックファンなら観る価値あり。かなり面白い良い展示でした。本当に。
ポロックは月が好きだったそうで、妻に月についていろいろ語っていたようです。
芸術家とロマンチストとはきってもきれない関係なのです。