March 20, 2010

Drawing by Conté



前回のリドローイングしたものの続きです。
今回は初めて、コンテを使いました。

コンテとは、パステルに似たチョークのような形の四角柱のクレヨンです。顔料と粘土と接着剤を混合して固めたものです。硬く折れにくく、とても描きやすかったです(今回生まれて初めて使いました!)。ちなみにパステルは顔料を接着剤などで固めたものです。



現代では、ハードパステルなどとほとんど大差ない、と言われていますが、コンテは伝統的で、歴史があります。ダ・ヴィンチやミケランジェロの時代から使われていたものです。色も黒、白、赤茶色しかありませんでした。今では、グレーやスキンカラーと言われる肌色のようなコンテも販売されていますが、パステルに比べると圧倒的に色数は少ないです。一度画材屋さんに行って見てください。形はそっくりですが、パステルはありとあらゆる色が揃っているはずです。

人間は時代の発展とともに、便利さを追求し現代に至っています。そこで、グレーやスキンカラーが発売されたのだと思います。鉛筆も昔は頭に消しゴムの付いたものは売っていなく、誰かが消しゴムと一体化したら便利なのでは?と思って開発され、飛ぶように売れたそうです。

しかし、アカデミーアートにおいては、便利さというよりも質や伝統を重視しますので、私は今回グレーのコンテは使いませんでした。よくよく考えてみると、絵の具に灰色ってありませんよね?え?あるんでしょうか?白と黒があれば、自由な彩度のグレーが自分で作れますよね。ただし、厳密に一度作ったグレーと全く同じグレーは作れないですね。

話はそれましたが、私の個人的な意見から言いますと、パステルは粒子が粗いような気がします。また、レイヤーを重ねたり、色と色をブレンディングしたりするのには向いていない気がします。その点、コンテはレイヤー重ねやブレンディングするのに最適でした。

どうしてコンテで描いているのかと言いますと、これは油彩のための練習なのです。私は何回かしか油絵の具を使ったことがないのですが、ブレンドの仕方や塗り方がコンテと油絵は非常によく似ていました。

モデルさんが帰った後は椅子で練習!




デッサンをしていると瞑想状態にトリップしますね。よく。
今日は新しい画材に出会い、また別の世界にトリップした気分です!

最近は特に自分のライフワークについて考えたりして、もうこれしかないね!って確信してるんです。

ライフワークとは自分のハートに感じるようなこと

ライフワークとはいつもまわりの人にほめられたり、「もっとやたら」と勧められるようなこと
ライフワークとはやっていたり、考えたりするだけでワクワクするようなこと
ライフワークとは実は生き方そのものなんです。