February 2, 2010
Grande Odalisque
Grande Odalisque (1814)
Ingres, Jean-Auguste-Dominique(1780-1867)
Oil 91×162cm
私が世界で最も美しいと思う絵画のひとつを紹介します。
18世紀から19世紀にかけて活躍したフランスの画家、ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres)の作品です。タイトルは「グランド・オダリスク」です。
現在はルーブル美術館に所蔵されています。
ぱっと見て、ぐぐぐっと惹きつけられる何かがあるのです。
安定感のある構図であったり、色の配置であったり、妖艶な裸婦の表情であったり。
何よりも、裸婦の背中が実際の人間より長く大きく描かれているところにインパクトを受けるのではないでしょうか?
もちろん、意図的に胴体を長く描いているのですが、彼自身の美意識のもとに描き出されたこの作品はとてもオリジナリティがあり、人の心を掴みます。
写真はレンズを通して、その対象物を映し出します。レンズの大きさや形によってできる写真も違ってきます。
絵画においてはレンズというのが、アーティストの目になります。もしかしたら、その人全体、もしくは魂や心かもしれません。そのアーティストがどのように物事をみているのか、どういうものが美しいと思っているのか、それを描くものによって表現するからアートは面白い。
高性能なカメラが出現した時代においても、アートがすたれないのはそういうところなのです。
私はアングルのもつ美意識や構図、画面全体から訴えかけてくる色っぽい雰囲気がたまらなく好きなのです。
This is one of my favorite art in the world.
It give to me a big impact.Stable composition,beautiful color composition,voluptuous woman's face...But most impressed me is long her back.
Ingres designed his own art based on his sense of beauty.