April 30, 2010
Rey Camoy
私が好きな画家の一人、「鴨居玲」さんの紹介です。
彼の絵は、すごく垢抜けてる。センスがいいと思う。どこか、、、ムンクを彷彿させるような印象がありました。
晩年は「もう描けない」と言い、自殺してしまうのですが、本当に絵に人生を捧げた人なんだなぁと思うのです。すべての絵に魂が感じられます。
絵描き、というのは描く事によって自分の存在価値を見出していると思うのです。
私も自分を絵を描く事によって表現する者として、時々「何を描きたいのかわからない」とか「こんなのがアートと言えるのだろうか?」とか、自分が表現したいものと技術がかけ離れていて、思い通りにいかず、日々壁にぶち当たることがあるのですが、とにかく描きます。なぜかっていうと、それで自分が生きてるんだって思えるからなんです。
すると、真似でも何でもいいから描いていると、何かしらの発見があったり進歩があったりして、前に進んでいけるわけで。描かなかったことで後悔する日よりいいなって思えるのです。
だから、描けなくなる、っていうのは、もう死んだも同然なのでしょうね。だから鴨居玲さんは自殺してしまった。
でも、本当にかっこいい、心動かされる絵をたくさん残していかれました。
日本人アーティストとしての誇りです。